このため、内外の国防に対する政治、経済、社会等の情勢を明らかにし、
わが国の防衛のあり方を探究するとともに国防思想の普及に努め、
わが国の平和と独立の維持に寄与することを目的に活動する
このため、内外の国防に対する政治、経済、社会等の情勢を明らかにし、
わが国の防衛のあり方を探究するとともに国防思想の普及に努め、
わが国の平和と独立の維持に寄与することを目的に活動する
皆様方には、常日頃から「公益財団法人 日本国防協会」の活動に御理解をいただきますとともに御協力を賜り、誠に有難うございます。わが国は、自由や民主主義、法の遵守、基本的な人権の尊重などの普遍的価値を共有することにより平和国家としての歩みを一歩一歩重ねて参りました。
しかしながら、今日のわが国を取り巻く安全保障環境は、国家間の相互依存関係が一層拡大・深化する一方で、政治・経済・軍事にわたる国家間の競争が顕在化しており、冷戦期以降最も厳しい状況にあります。
中国はわが国領海への侵入はもとより、台湾問題や南シナ海・東シナ海における現状変更の試みを繰り返しており、北朝鮮は連続した弾道ミサイル発射に見るように、核・ミサイル開発を加速させております。そして北方領土の不法占拠を続けるとともに、国際法・国際秩序を無視してウクライナに侵攻したロシアは、世界経済へ及ぼす深刻な影響も含め、情勢をより不安定化・複雑化させております。
この様な情勢に鑑み、今まさに「わが国の平和と独立」を真剣に考える時であると認識します。特にロシアのウクライナ侵攻に対し、毅然とした態度でその侵攻に対峙するウクライナ国民の愛国心、命懸けで示してくれている国を守る意志や国土防衛戦の様相等に、我々は目を背けることなく、わが国の防衛のあり方を探究する機会としなければなりません。
そういった観点で微力ではありますが、自らの国は自らの手で守る日本人としての気概を取り戻すことに活動の理念を持つ「公益財団法人 日本国防協会」が果たす役割は、今後益々重要になるものと確信しております。
皆様方には、引き続き御理解・御協力をいただきますとともに、会の躍進と活動の拡大にご尽力賜りますようお願い申し上げます。
公益財団法人 日本国防協会 理事長 岡部 俊哉